暗黒の義務教育時代

私の初めての挫折は、小学生の頃です。私はこの時、初めていじめを経験しました。当時の学校の先生は自分のクラスにはいじめは一切なく私が嘘を吐いているだけだと、いじめられる私の方に問題があると言われ、いじめた側でなく私の方が先生に叱られそれ以来学校に行くのがとてつもない苦痛になり、それからの私はいわゆる不登校になりました。

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これが私の初めての挫折です

 

その後、中学校に入学するのですが、そこではいわゆる学級崩壊が起きていて生徒が教師の授業中におしゃべりするのは当然の事、更には授業中に他のクラスから生徒が遊びに来るのも日常茶飯事でした。極めつけは、教師が生徒に泣かされて授業がなくなることも度々ありました。そんな環境では、絶好のターゲットである私がいじめられるのは当然でした。こうして灰色の中学時代を過ごした二年生の終わり、私にある転機が訪れました。

なんと両親の仕事の都合で転勤が決まり転校することとなったのです。これには私は喜び歓喜し狂喜乱舞しました!何故なら引っ越し先で自分を知るものはいないから!つまり、これを機に自分を変えられる!

私は、希望を胸に新天地に向け旅立ちました!

しかし、現実は非情でした。

 

気合を入れて転校初日に臨むも、長い間学校で人と話す機会のなかった私は、初日の自己紹介でいきなりつまずいて話もろくにできず、その日の帰りには、お前キモイなといきなりいじめられるのでした、、、。

新天地でも結局失敗したことは、当時の私にとってとてつもないショックでした。その結果不登校が更に悪化し、その日以降一度も学校に行かない登校拒絶状態となりました。

f:id:kattyanburogu:20201014183018j:plain  これが私の人生二度目の挫折です

 

私の人生における最初の暗黒時代だと思うこの時期、ショックから立ち直れず私の私生活は乱れに乱れ部屋の掃除はせず、部屋で深夜遅くまでゲーム、アニメ、ネットサーフィンを楽しみ外出はめったにせず、昼夜も逆転していました。

そんな引きこもり生活を送っていれば、心が荒れます。そして、当時の私の心は徐々に強烈な劣等感に支配されていきました。その時の荒み切った私は、とにかく心の平穏を求めていて、そんな時に私がであったのが、愛国思想でした。

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きっかけは、転勤前に知り合いから紹介され書店で購入した一冊の本でした。その当時の私は不登校でしたが、心にゆとりがあったのと、そんなことより大好きなゲームがしたかったので少し読んだら飽きて、その本は本棚の隅に仕舞われていました。

 

理由は憶えていませんが、ある日ふとその本を読み始めた私は衝撃を受けました。そこに書かれていたのは、日本人が欧米人に侵略されていたアジア開放の為に戦ったこと、日本が戦争を始めたのはアメリカの陰謀で、あれは防衛戦争であったこと、戦後の日本はGHQと中国の策略により自虐史観で洗脳されていること等(これだけでなんて本か分かる人はわかると思う)、当時の私はその内容にたいへん感銘を受けました

 

その後の私は、その本に書かれていた内容をネットで探す事に没頭し、その後一部の偏ったまとめサイト群の情報だけを見てそれが事実であると確信に至ったわけです。

当時の私は、本の影響で愛国心に目覚め、それが誇りになり、いうならば愛国魂として私の心の拠り所になったことは、後に恩恵災厄をもたらします。

 

しかし、これだけならよかったのですが、そういったサイトで一緒に声高に叫ばれていた、ニート生活保護自給者等の社会的弱者への排外思想、在日外国人に対するレイシズム、ネット民だけが真実を知る者であるとするネット至上主義といった、醜悪で幼稚な思想にも共感しました。

当時の私には、思想の害悪さを判断する教養がなく、そしてなにより自分に何一つ優れている物がないと思い込んでいました。そんな私にとってそれらの思想をネット上の無数の同志と共鳴することは、とても心が安らぎ落ち着きました。その感覚がなんなのか当時はわかりませんでしたが、今思えば自分より最低な奴がいるという歪んだ優越感だと思います。

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こうして私は、暗黒面に変貌しました。

 

そんなこんなで半年が過ぎたある日、私に再び転機が訪れました。

また、転校です、、、。

 

転校した当時の私は、前回と違い不思議と緊張することはなくむしろ自信に溢れていました。理由は、前述した愛国魂です。当時の私は、もしいじめてくる奴がいたら英霊の様に闘って相手を殺すつもりでやる!やられる前にやったるぞ!おれはやるときはやる男!と今思えば痛い妄想と謎の自信に溢れていましたう~ん愛国魂とかいいましたが、やっぱりただの中二病かもです)

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てことは、それから学校には普通にいけたのでしょう?と思いますよね、ですがそうはいきませんでした。理由は、前述した昼夜の逆転です。昼夜の逆転というものはその当時の私にとってなかなか克服できるものではありませんでした。それが原因となり学校には行けるようになっても、ほとんど遅刻するうえ週に一度はずる休みする様な状態でした。

 

そんな酷い登校状況でしたが、いじめられるようなことはありませんでした。当時の私はそれを愛国魂のおかげであると思い、ますます崇拝していくわけでありますが、実際のところ当時の担任の先生が良い先生であったのと、受験勉強で忙しくいじめる暇もなかったというのが要因だと思います(笑)。

 

後から分析するとそういった要因があったわけですが、当時の自分はそれにより自信をつけることができました。それと同時に当時の担任はとても素晴らしい先生で、だめだめな私にとてもよくしてくれそのおかげで、小学生以来私の中にあった教師への不信はかなり緩和されました。それは次の章にいい意味で影響を与える事になります。

 

暗黒の義務教育時代ではありましたが、私は最後にはようやく希望の光を見出すことができたのです。

次回👇

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